神戸製鋼の改ざん問題に思う。誠実な日本人でもタダの人間

神戸製鋼が「検査証明書の改ざん」や「検査工程の省略」を組織ぐるみで行っていたとして揺れています。

これまでも、日本のモノづくりを支えてきたような大会社で「改ざん」や「不正」のような問題が発覚して追及されるようなことは度々起きてきました。

ぱっと思いつくだけでも

  • 三菱自動車の燃費不正事件
  • 東洋ゴムの検査データ偽装
  • 日産自動車の無資格者による検査

などがあります。

誠実な日本人が働いている会社で「改ざん」「不正」が行われているようなら。日本以外の国が作っている製品なんて信用・・でき・・ます?

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モノは人の感情で作っている

現在、私は自営業者ですが、以前はモノづくりの会社で働いており、製品や機械部品を設計したり、製品を作るために欠かせない金型などを手掛けていました。

一つの製品を作るには様々な会社や人が絡んできます。部品数が多かったり、上流の会社になるほどその数は増えます。

純粋にいいものを作りたくても人間関係やしがらみ、環境などモノづくりとは関係ないことが影響して不正に繋がることもあります。

「あそこの部署とは関わりたくないから」

「上司に怒られるのが嫌」

という感情的な理由で「ここのデータだけ書きかえれば報告もいらないし、この部分はあまり大事な箇所じゃないから」という考えが働き改ざんに繋がったという事も実際にありました。(私じゃないですよ!)

事実、問題にならなければ発覚しないので当人は改ざんしたことすら忘れてしまい、また同じようなことを繰り返します。

上司が厳しくチェックの目を光らせていたり(ただ厳しく怒るという事ではない)、不正をさせないという風潮が職場に根付いているということが、とても重要だったと感じます。

実際、私が転職したとき、その会社の品質に対してのだらしなさに愕然としたことがあります。

上司が出来の悪い製品でも「大丈夫だろ、納期優先」と言って出荷させることが当然の雰囲気が出来上がっており部下達も、それに甘えて多少の規格外品でも数値をごまかすようになっていました。

そんなことは、転職する前に在籍していた会社では考えられないことでした。

案の定、しばらくして大きなクレームになり、出荷済みの製品の回収、客先への補償となり上司は異動、部下達は問題鎮火のために走り回るようになります。

また、下請け会社の場合は会社規模が小さいので閉鎖的な環境になりやすく、注文先からの納期の催促や価格の値切りなど厳しい要求に答えようと頑張るので、問題がよく起こります。

「出来ませんでした」「間に合いませんでした」「結果的に費用が多く掛りました」という連絡が来ることも珍しくありません。

製品の品質は技術や機械の精度だけでなく、人と人同士の考えが与える影響も強いと思います。

高すぎる製品のレベルが不正を考えさせる

モノづくりの会社の内部を知ることが出来ない一般消費者は完成したキレイな製品だけしか見ることしかありません。

テレビのモノづくりの特集などで「1mm単位での調整により・・・」「0.1mmもズレない」などナレーションが入ったりします。

土木建築ならスゴ技かもしれませんが、機械精密の分野では重要箇所が0.1mmもズレたら製品として成り立ちません。通常でも0.01mm、分野によっては0.001mm単位での寸法仕上がりを要求されます。1mmの1/1000です。

0.1mm単位で許されるのは、駄物(だもの)と呼ばれるどうでもいいものや寸法が外れても影響無い部分に限ります。

ちなみに0.01~0.03mmぐらいの段差であれば、普通の人でも指で触って分かります。人の指というのはとても感度が高いセンサーなんです。

精度や品質が高くなればなるほど、「要求を守らなければならない、でも出来なかった、少しぐらいなら問題ないだろう」という流れで不正や改ざんに繋がってしまう部分があります。

人と人とのコミュニケーションが不正を防ぐ

設計して図面に寸法を設定したり規格を定めた人間も万能ではありません。

事実「特採」といって製品がどうしても規格を満足しませんでしたが、この状態で使えませんか?と、お伺いを立てることが日常茶飯事で起こっています。

で、確認すると意外と規格外でも大丈夫だから使おうとなることもあります。

じゃあ、最初の規格は何だったんだとなるわけですが、設計者や規格を定めた人間も良いものを作りたいから厳しく設定したり、これまでの実績や規格をそのまま流用したりします。

つまり問題は「話すこと」「コミュニケーション」によって解決できることが多いんです。

近頃では、連絡は全てメール、隣の席の人にもメール、新人は電話が苦手、報連相って何?飲みニュケーションっていらないでしょ。とコミュニケーションが不足しがちです。(飲みニュケーションは別にいらないですが)

かくゆう私も人見知りなので、話すことは得意ではないのですが、これまで仕事をしてきたうえで周りと話すこと、相談することが非常に大事だということを身に染みて分かっています。

どんな仕事でも手を抜いたり、ズルしてもいいかなと思う瞬間があると思います。

そんな時、周りとコミュニケーションが取れている環境が「ズル=不正」を回避することに繋がるような気がします。

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