「やりがい」で簡単に誤魔化される社畜の気持ち悪さ

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同僚「今回のボーナス1ヶ月分切るかもしれないってよ」

私「いや、ボーナス出るだけいいよ出ない会社もあるんだよ」

以前いた会社で実際にかわされた会話です。おそらくボーナスが出なくても「今は会社が苦しいからな」とか言って文句も言わなかったと思います。

帰り際に押すタイムカードには退勤の欄に連日「23:30」「0:00」「0:30」などの遅い時間が並び、毎月150時間、120時間、90時間、110時間とバラつきながらも大残業が続いているのに、毎月の給料は一定で安定の手取り19万円。

150時間残業してんだよ!!!休日出勤もしてんのに手取り19万円っておかしいだろ!!!!

と、いう風には思いませんでした。20代だったし、忙しかったからやりがいあったし。

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↑どんなに残業しても、ほとんど金額が変わりません。タイムカードは遅刻の管理用(遅刻すると減給)

「うちは基本給と技能給に分かれていて技能給の中に残業代は含まれているから(1万円)。仕事出来る奴がパッパと終わらせて早く帰るのに、仕事が遅い奴がグダグダ残業して残業代で高い給料もらえるなんておかしいだろ。な?な?」

これは、この会社に入る際に社長に言われた言葉です。この言葉を聞いたとき「あー、もっともだな」と思いました。20代だったし、馬鹿だったし、世間知らずだったし。

実際に働いてみると仕事が山のようにありました。設計業務ですが、絶対最終的にお金に結びつかないようなカスみたいな仕事(お客さんの機嫌を取るためだけの案件や予算的に破綻しているような案件)が7割。残りの2割が可能性がある案件で、最後の1割が本命案件。

「ウチは何でもやるから!営業はどんな仕事でもとってこい!」

豪快な社長の命令で営業はお客さんから頼まれてもいない案件を「提案」として突っ込んできます。

「来週提案持っていくから、お客さんが見て分かる部分まででいいから形にして」

「見て分かる部分までなら設計のほとんどだろ!」

営業と設計は険悪な雰囲気ですが、われわれ実務部隊はただただ機械的に振られた仕事をこなします。

深夜まで仕事をすることが当たり前になっていた私たちは長時間の残業とか、給料が安いとかの問題に対し感覚が麻痺してしまい。

たくさんの仕事をこなす ⇒ やりがい ⇒ 気持ちいい

という状態に突入していたのでした。この頃になると時計があまり意味を無くし、定時である18時を過ぎても誰も「おわった~」とか「いや~疲れた~」とかの発言をしなくなりカタカタ・カチカチとキーボードとマウスを操作する音だけが部屋の中に響き渡り、20時、21時ごろに「あ。もう定時過ぎてたんだ・・」という発言が出るくらいです。

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ついに社畜であることを認識する

このひどい残業が1年2年と当然のように続いた中で同僚が倒れ、中には「うつ」状態になって去っていった人もいました。それに対し気持ちが悪いいことに、私も同僚も会社も社長も「根性が無い」とはき捨てる異常事態だったのです。

今から15年以上前のことなので、まだ「社畜」という言葉は生まれていなかったと思います。ある年の昇給の際、昇給の額は全員一律で500円でした。

子供が生まれたばかりの先輩が「これじゃ暮らしていけない・・この給料で深夜まで働いて・・・まるで会社に飼われてる家畜じゃないか・・」と、つぶやいた言葉が耳を離れません。

そこで皆やっと自分が「社畜」であることを認識しました。これほど自分を犠牲にして働いたのに貯金が出来たわけでもなく、得たものは1円にもならない「やりがい」と「達成感」だけでした。

どうやら「やりがい」と「達成感」ではご飯も食べれないし、家のローンも払えないようです。

それからは皆、会社を離れるのは早かったです。どんどん設計課員は転職を決め、一気に半分ほどの人数になり会社も仕事の量を見直すことになりました。今では元々の設計課員は一人もいなく総入れ替えとなりました。

訴えた人もいるみたいでしたが、結果は泥沼で納得できるものでは無かったそうです。

気持ち悪い社畜のあなたは大丈夫?

私が上で書いた会社に在籍していた時は「ブラック企業」という言葉はありませんでした。「社畜」という言葉も無かったですし労働環境も今よりも確実に悪かったと思います。

恫喝やサービス残業は当たり前、ワンマン社長の言うことは絶対でした。

今、もしこんな会社で働いていて「あれ?ウチの会社と同じじゃん」と思いながら、給料にも不満があるし会社のシステムにも問題あるしパワハラ・モラハラ当たり前なのに「でも慣れたから」と働いているあなたは私と同じ「気持ち悪い社畜」です。

これだけ身を粉にして働いて辞めた時、手元に残ったお金は20万程度でした。

何してんだ!!俺!!

と思いましたね。さすがに。

これを読んだあなたに

もし、自分が社畜であると気づいた時には、これからのことを考えてください。考えることを放棄するとこの先何年でも定年するまで考えたくなくなります。

給料には満足しているか、人間関係は大丈夫か、これまでの昇給は順調か、家族と一緒に過ごす時間は十分か。

色々なことを天秤にかけて考えてください。

会社は、その会社だけでは無いです。きっといい会社があります。

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